本記事ではインロック(インキー)してしまった方の為に差し金やハンガーを使用して自力で開ける方法を紹介します。
ただし自力で開ける事が出来る車はごく僅かなので、開けられない車に対しての対処法もまとめていきます。
- インロックの開錠を自力で出来る車の見分け方
- インロックした車に差し金やハンガーを使って開ける方法
- 自力で開けられない車の対処法(無料または安くする方法)
- インロックを再発させない為の対策
車がインロックして困っている方は参考にして下さい。
自力で開けても問題無い車と業者に依頼した方が良い車
先述しましたが自力でインロックを開けられる車はごく僅かです。また車にキズを付けたく無い方は業者に依頼した方が無難です。
自力で開けるのはあくまでも自己責任なのでキズが付いても構わないという方だけ行う様にして下さい。
インロックを自力で開けても問題無い車と業者に依頼した方が良い車があるのでまずは出来そうな車か出来なそうな車か判断しましょう。
自力で開けても問題無いタイプ
インロックを自力で開けても問題無いタイプの条件としては「メカニカルキー(挿すタイプのキー)で防犯セキュリティーが無い車」です。
絶対という訳ではありませんが、ボタンが無いタイプのシンプルなキーの車は行ってもあまり問題はありませんがそれ以外はおすすめしません。
自力で開けられる車は目安としては1990年以前に製造された様な車です。
古い車だと鍵の構造がシンプルですし防犯対策がされていないので差し金やハンガーを入れる事も比較的容易に行えます。
業者に依頼した方が良いタイプ
業者に依頼した方が良いタイプは「防犯セキュリティーがある車」です。
つまり新しめの車です。絶対と言う訳ではありませんがキーにボタンが付いている車はやめた方が無難です。
目安として1990年後半以降に製造された車であれば出来ない車種の方が多いと思って下さい。
- 容易に差し金やハンガーを入れる事が出来ない様に対策されている
- 差し金やハンガー等を入れたとしてもキーを開けるポイントにカバー等で到達出来ない様に対策されている
- 下手をすると警報が鳴って周りに迷惑をかける
近年の車は盗難防止の為に素人が容易に開けられない様に対策されています。
- ガラスやボディーにキズが付く
- 配線が切れる
- キーその物が壊れて開け閉め出来なくなる
- 警報が鳴り続けて周りから注目を浴びる
この様になりたくない方は業者に依頼しましょう。
※後でなるべくお金がかからない方法を紹介します
また自分が乗っている車のキーの種類もよく分からない様な方も業者に依頼した方が無難です。仮に自力で行ったとしても防犯対策された車であればただの無駄骨になってしまいます。
差し金やハンガーを使ったインロックの開け方
では差し金やハンガーを使ったインロックの開け方について説明します。
自力で開ける場合は運転席よりも助手席で行った方が配線等の余計な物が少ないので簡単です。
使う金具が差し金やハンガーであっても理屈は同じです。
まず下の画像を見て下さい。
画像は鍵の簡単な構造ですが、ハンガーや差し金を窓の隙間から通してシリンダー(鍵穴)付近の①の部分を狙って下に押すか、引っ掛けて引っ張るかのどちらかで開く場合があります。
少し分かりづらいので①の部分を補足すると下画像の赤と黄色のプラスチック周辺のL型になっている所を狙うという事です。
L型の部分に金具を引っ掛けて引っ張るか、金具を当てて押し込むかのどちらかになります。
- 画像の①の部分はシリンダーの右側に掛けられる例としてあるが逆(シリンダーの左側)の場合もある
- 引っ張って開く場合と押し込んで開く場合がある
- 予め車の構造を知っていないと困難
よくインロックを開ける時に差し金やハンガーが使われますが、厚みがなくてそこそこ丈夫な金物であれば何でも構いません。
ポイントは金具の先端が引っ掛けるまたは押す事が出来る様に曲がっていれば何でも構いません。
今となってはほぼ無意味ですが、実際にインロックを開けるグッズも販売されています。
差し金を使う場合のポイント
- なるべく薄くて丈夫な物を選ぶ
- シリンダー付近まで十分届く長さの物を選ぶ
- 外からあてがってみてL型の部分までどの位挿し込めば良いのか確認する
- 直角に曲がった部分をL型の部分へめがけて作業する(引っ張るか押す)
【差し金で開ける場合のイメージ】
※引っ張って開ける場合
ハンガーを使う時のポイント
- 針金式のハンガーを選ぶ
- 切断、またはばらして1本の針金にする(シリンダー付近まで届く長さ)
- 先端をL字またはU字に曲げる
- 外からあてがってみてL型の部分までどの位挿し込めば良いのか確認する
- 先端をL型の部分へめがけて作業する(引っ張るか押す)
【ハンガーで開ける場合のイメージ】
※引っ張って開ける場合
なるべくお金をかけずに業者に依頼する方法
本記事にたどり着いた方でもほとんどの方は自力で開けられない車だと思うので業者に依頼せざるを得ません。
無料で行ってもらう方法となるべく安くする方法を紹介していきます。
JAF会員ならJAFに依頼
JAF会員ならJAFに依頼すれば無料で行えます。
またJAF会員ではない方の場合でも有料でインロックを対応してくれます。ロードサービス料金表|JAFによると料金は以下の通りです。
インロックの開錠の料金 | |
8時~20時 | 13,130円 |
20時~8時 | 15,230円 |
メリット
- 年中無休、24時間全国対応
- JAF会員なら無料 ※場合によっては追加料金が発生する場合有り
デメリット
- 忙しいので到着まで時間がかかる事が多い(連休中は数時間待ちもあり得る)
- キーの種類によっては作業時間が結構かかる場合がある(イモビライザーキーは要注意)
- 非JAF会員の場合、鍵屋よりも高くなる場合もある
今後の備えの為にJAF会員になるなら↓
JAF会員でなければ任意保険のロードサービスを確認
JAF会員でなければ任意保険(自動車保険)のロードサービスなら無料で行ってくれる場合もあるので問い合わせてみましょう。
メリット
- 対応可能なら無料
- 年中無休、24時間全国対応
デメリット
- 保険会社によってはインロックが対象外の場合も有る
- インロックが対象内であってもイモビライザーキー等の特殊なキーは対応出来ない場合がある
- 到着まで時間がかかる事が多い
最終手段は鍵屋に相見積をして安い所に頼む
最終手段として非JAF会員で任意保険のロードサービスも使えないなら出張鍵屋に何件か問い合わせて条件が良い所を選びましょう。
鍵屋の場合は希望があればその場でスペアキーも作ってくれます。
料金 | |
インロックの開錠 | 8,000円~ |
スペアキーの作成 | 10,000円~ |
鍵屋によって料金が結構違ってくるので相見積をした方が良いです。
メリット
- 年中無休、24時間全国対応の所も有り
- 専門職なので到着時間や作業時間が早い事が多い
- キーの種類によってはJAFよりも安い場合がある
- 希望があれば現場でスペアキーの作成も可能
デメリット
- キーの種類によってはJAFよりも高くなる場合もある
- 業者によっては対応できないキー、対応できない地域がある
おすすめの鍵屋
鍵屋に頼む場合は鍵屋によって技術、料金、対応地域、対応時間にバラつきがあるので複数社問い合わせて一番良い条件の所を選びましょう。
- キーの種類と車の情報(車種や年式等)は確実に伝える
- 大まかな見積額を確認 ※ほとんどの鍵屋は現場に来てからでないと正確な見積は出せない
- 現場到着までどれ位かかるのか確認
鍵屋に依頼する時は身分証明書と車検証の提示を求められますが、おそらく車内にある事が多いので状況を伝えて作業が終わってから提示すると伝えましょう。
それではおすすめの鍵屋を紹介します。
カギ110番
- 全国対応
- 年中無休
- 電話対応(24時間OK)
- 作業前に見積を提示
- 出張料・見積無料 ※来てからキャンセルした場合はキャンセル料がかかる場合がある
無料問い合わせは↓
鍵の緊急サポートセンター
- ほぼ全国対応
- 年中無休
- 電話対応(8:00~23:00)
- 作業前に見積を提示
- 出張料・キャンセル料・見積無料 ※来てからキャンセルした場合はキャンセル料がかかる場合がある
無料問い合わせは↓
鍵修理屋
- 全国対応
- 年中無休
- 電話対応(24時間OK)
- 作業前に見積を提示
- クレジット払い可能
無料問い合わせは↓
鍵猿
- ほぼ全国対応
- 年中無休
- 電話対応(8:00~23:00)
- 作業前に見積を提示
- 出張料・キャンセル料・見積無料
- クレジット払い可能
無料問い合わせは↓
鍵のトラブル救急車
- 全国対応
- 年中無休
- 電話対応(24時間OK)
- 作業前に見積を提示
- コミコミ料金
- 見積無料
- クレジット払い可能
無料問い合わせは↓
インロックを再発させない為の対策
もうインロックには懲りたという方も多いでしょう。
インロックを再発させない為の対策を挙げます。ポイントはインロックが起こらない様に習慣づける事と、インロックをさせてしまった場合に自力で対処出来る様に備える事です。
車から出る場合は必ずキーを持ち歩く
インロックは必ずキーを車内に置いている状態で自分が離れた時に起こるので、車から離れる時はたとえ小時間であっても必ずキーを持ち歩く様にしましょう。
キーを持ち歩く事を習慣づけばそれだけでインロックになる事はありません。
スペアキーを車の外側に隠しておく
キーを常に持ち歩く習慣さえあればインロックは起こりませんが、やはり人間なので誰でもうっかりミスをしてしまう可能性があります。
なのでインロックを起こしてしまったとしても自力で対処出来る様に車の外側にスペアキーを隠しておけば、万が一またインロックさせてしまっとしても困る事はありません。
マグネット式のキーケースを使用すると便利です。
※スマーキー、イモビライザーキーの場合は電池を抜いて保管
- 目立たない所に保管
- スペアキーがケースに入るかサイズを要確認
- ホコリが入るので袋等に入れておいた方が良い
- 落下防止の為にテープ、紐等で補強
- スマートキー、イモビライザーキーは電池を抜いて保管
インロックは誰でもしてしまう可能性があるので注意しましょう!