近年ではMT車(マニュアル車)を取り扱う車種がどんどん減ってきています。軽自動車でも決して例外ではありません。MT車好きの方にとっては寂しい事です。

本記事では軽自動車に絞って2023年に新車で購入可能なMT設定が有る車種をまとめていきます。ちなみに私が乗っている車はエブリイ(スズキ)でもちろんMT車です。
エブリイを買う時は商用車なので当然MTの設定が有る事が当たり前という認識で買ったのですが、本記事をまとめながら「乗用車のMTは車種がかなり限られている」という印象を受けました。
これから軽自動車のMTを買いたいという方は参考にして下さい。
【2023年版】新車で買える軽自動車(MT車)の車種とグレード
2023年に新車で買える軽自動車のMTはごくわずかでグレードにも制限があります。またMTを選ぶ事によって、選べる色や駆動方式も制限される場合もあります。
おそらく本記事にたどり着いた方は「軽自動車のMT車を乗りたい」という気持ちが強い方だと思うので数少ない車種・グレードの中からのどれかを選ぶ事になると思うのでタイプ別で紹介していきます。
セダンタイプ
燃費と走行性能のバランスが取れているのはセダンタイプではないでしょうか?
セダンタイプの軽自動車と言えば「アルト(スズキ)」を真っ先にイメージされる方が多いと思いますが、2021年12月のフルモデルチェンジで残念ながらMTは廃止となってしまいました。やはりアルト好きの方にとってはMTが廃止された事はショッキングな出来事だった様です。
アルトのMTが無くなった事からセダンタイプで新車で購入できるのはN-ONEのみとなります。N-ONEは厳密に言うとセダンでもハイトワゴンでも無いとの事ですが、本記事ではセダンタイプに分類させて頂きます。
N-ONE(ホンダ)
N-ONEは軽自動車では珍しい6MTです。6MTが有るのはN-ONEとN-VAN(後述します)だけです。MT設定の有るグレードは全グレート4種類の中から1種類のみとなっています。またMTを選ぶと4WDが選べなくなりFFとなります。なので積雪量が多い地域の方にとってはマイナスポイントとなりそうです。
・6MT
・MT設定が有るグレード:RS
・駆動方式:FF
・価格:1,999,800円~(税込み)
画像引用元:N-ONE | HONDA
ハイトワゴン(トールワゴン)タイプ
ワゴンR(スズキ)の登場により軽自動車はハイトワゴン(トールワゴン)タイプが増えてきましたが、火付け役であるワゴンRにまだMTが残っているのはMT好きにとってはありがたい事だと思います。
セダンタイプよりも広々としているので後部座席に乗る人もゆったり出来ますし、後部座席を倒して荷室を広くする事も可能です。
ワゴンR(スズキ)
ワゴンRでMT設定が有るのは全グレード3種類の中から1種類のみです。4WDも選べるので積雪地域の方にとってもポイントが高いと言えます。価格は他のMT設定が有る軽自動車と比べると安めです。
・5MT
・MT設定が有るグレード:FA
・駆動方式:FFまたは4WD
・価格:2WD・5MT⇒1,098,900円~ 4WD・5MT⇒1,222,100円~
画像引用元:ワゴンR | スズキ
SUVタイプ
軽自動車のSUVタイプと言えばジムニー(スズキ)、ハスラー(スズキ)、タフト(ダイハツ)等が人気が有りますがMT設定が有るのはジムニーのみです。
ジムニー(スズキ)
ジムニーは人気がずっと根強く新車購入となると納期が一年位かかるそうです。趣味枠として乗られる為、他のタイプよりもMTを選ぶ人は多いでしょう。
走破性が高く山道や雪道等の悪路を走るのに適しています。
全グレードでMT設定が有ります。
・5MT
・MT設定が有るグレード:【全グレード】XC、XL、XG
・駆動方式:パートタイム4WD
・価格:1,485,000円~
画像引用元:ジムニー | スズキ
スポーツカータイプ
スポーツカータイプに「ホンダ S660」がありましたが、2022年3月に生産終了となってしまいました。現状スポーツカータイプはコペンのみです。
コペン(ダイハツ)
オープンカーでツーシーターなので好き嫌いがあるでしょう。MT設定が有るのは全グレードです。価格はかなり高めです。本記事で挙げている車種の中では最も高速性能が優れています。
・5MT
・MT設定が有るグレード:【全グレード】Robe、XPLAY、Cero、GR SPORT
・駆動方式:FFのみ
・価格:1,910,700円~
画像引用元:コペン | ダイハツ
軽バン
軽バンは商用車ですが、最近では車中泊が流行っている事から個人で乗る方も増えています。決して走りが快適な車ではありませんが使い勝手はかなり良いです。
軽バンでMT車があるのは大きく分けるとエブリイ、ハイゼットカーゴ、N-VANになり4WDも選べます。ただ最上級グレードのターボはどの車種でもMT設定が有りません。
エブリイ(スズキ)
・5MT
・MT設定が有るグレード:PA、PAリミテッド、PC、JOIN
・駆動方式:FRまたはパートタイム4WD
・価格:971,300円~
画像引用元:エブリイ | スズキ
ハイゼットカーゴ(ダイハツ)
ハイゼットカーゴは全グレード(デッキバン含む)7種類の中で4種類MT設定が有ります。
・5MT
・MT設定が有るグレード:スペシャル、デラックス、クルーズ、デッキバンL
・駆動方式:FRまたはパートタイム4WD
・価格:1,045,000 円~
デッキバン
画像引用元:ハイゼットカーゴ | ダイハツ
N-VAN(ホンダ)
N-VANもN-ONEと同じく6MTです。全グレード4種類の中で3種類MT設定が有ります。軽バンの中では一番個人乗りの比率が高いです。ただ価格面ではエブリイ、ハイゼットカーゴと比べると割高になります。
・6MT
・MT設定が有るグレード:G、L、+STYLE FUN
・駆動方式:FFまたは4WD
・価格:1,276,000円~
画像引用元:N-VAN | HONDA
軽トラ
軽トラもジムニーの様に全グレードMT設定が有ります。軽トラのMT比率は7割位と言われています。全ての車種においてMTの比率が低くなっている中で、おそらく軽トラが一番最後までMTが残るでしょう。
キャリイ・スーパーキャリイ(スズキ)
・5MT
・MT設定が有るグレード:【全グレード】キャリイ(KC農繁仕様、KC)、スーパーキャリイ(KX、L、X)
・駆動方式:FRまたはパートタイム4WD
・価格:752,400円~
キャリイ
スーパーキャリイ
画像引用元:キャリイ スーパーキャリイ | スズキ
ハイゼット トラック(ダイハツ)
・5MT
・MT設定が有るグレード:【全グレード】スタンダード(スマートアシスト非装着車)、スタンダード、スタンダード“農用スペシャル”(スマートアシスト非装着車)、スタンダード“農用スペシャル”、ハイルーフ(スマートアシスト非装着車)、ハイルーフ、エクストラ、ジャンボ スタンダード、ジャンボ エクストラ
・駆動方式:FRまたはパートタイム4WD
・価格:902,000 円~
画像引用元:ハイゼット トラック | ダイハツ
タイプ別での選び方
MTを取り扱っている車種はかなり限られていますがタイプがバラけているので選ぶ時のポイントになると思います。車はタイプによって走行性能や積載性の得意不得意があります。自分の使用目的に対してどのタイプの車が一番適しているのか考えて選べば良いと思います。
・後部座席の快適さと積載性を重視⇒ワゴンR
・高速性能を重視⇒コペン
・走破性を重視⇒ジムニー
・積載性を重視⇒軽バン(エブリイ、ハイゼットカーゴ、N-VAN)、軽トラ(キャリイ、ハイゼットトラック)
軽自動車のMT車はクセが強い
まとめるてみると軽自動車でMT設定が有る車種は個性のある車(クセが強い)が多いという印象を受けました。
比較的クセが無い車種と言ったらN-ONEとワゴンRくらいではないでしょうか?
MT設定が有る車種はどんどん減ってきています。2021年だけでもアルト、エブリイのJOINターボ、ハイゼットカーゴのクルーズターボのMTが無くなり、S660は車そのものが生産終了となってしまいました。
MT車設定の有る車種が今後も減少傾向になるのは必至です。軽自動車のMTに乗りたいと思っているのなら今のうちに買っておいた方がよいと思います。
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