家の屋根にソーラーパネルを設置する方は結構増えてきましたが、カーポートの屋根にソーラーパネルを付けたソーラーカーポートを設置する方も増えつつあります。
本記事ではソーラーカーポートの設置を検討している方に向けた内容をまとめます。
結論を先に言いますと、ソーラーカーポートを設置して多くのメリットを得られる方は以下の内容に当てはまる方です。
本記事ではソーラーカーポートを検討している方が知りたそうな内容をまとめていますので参考にして下さい。
ソーラーカーポートのメリット
ソーラーカーポートには以下の様なメリットがあります。
個々について説明していきます。
2台以上のカーポートなら発電効率が良い
ソーラーカーポートはカーポートの上にソーラーパネルを置いているのでイメージ的には大した発電量にならないと思われがちですが、2台以上のカーポートであれば家の屋根に設置したソーラーパネルとあまり変わらない、あるいはそれ以上になります。
住宅の屋根は色々な形状がある為、面積の割には効率良くソーラーパネルを設置出来ない場合があります。また一般的に住宅の屋根に設置するソーラーパネルは5kWで十分だと言われているので5kWを基準とします。
ではカーポートの発電量と比べてみると・・・
大きさ(台数) | 発電量 |
2台用 | 5kW前後 |
3台用 | 8kW前後 |
4台用 | 10kW前後 |
ソーラーカーポートの場合はほぼフラットな屋根にソーラーパネルを置けるので発電効率はむしろ家の屋根よりも良いと言えます。
ソーラーローンを利用出来る
ソーラーカーポートを購入する時のメリットとして金利が安いソーラーローンを利用する事も可能です。
ソーラーカーポートの場合は担保としての資産性が高い事から金利が優遇されます。
金利は安い所を探せば1%台もあります。なので同じ価格の通常のカーポートをローンで購入する事を考えると金利の分はカーポートの方が安く購入出来ます。
ソーラーローンを含めて金利が安いローンを探すなら↓
住宅ローンを見直して返済額を減らすなら↓
手軽に設置出来る
ソーラーパネルを屋根に設置する家はかなり増えてきましたが、中には外観上の問題、屋根を葺き替える時の手間等を考えて自宅の屋根には付けたくないという方もかなりいます。
その点ソーラーカーポートなら家の外観を維持出来ますし、設置する時も低い所にある為手軽に設置する事が出来ます。
EVとの相性が良い
EV(電気自動車)を持っている方にとってはソーラーカーポートは相性が良いです。
カーポートにEVを停めるので充電をスムーズに出来る事は容易に想像出来ると思いますが、他にV2Hという機器を加える事によって以下のメリットを得られます。
簡単に言うとEVその物が高性能な蓄電池の代わりになってくれる訳です。
例えば昼に太陽光からEVに短時間で充電する事も可能ですし、EVに充電した電気を夜に使用する事も可能です。
ソーラーカーポートで発電された電気は基本的には昼間しか使えませんが、蓄電池(EV)を使用する事により夜や停電時にも使える様になります。
ちなみに料金が蓄電池よりもV2Hの方が安いのでEVを持っている方、あるいはこれから買う方にとってはソーラーカーポートを効率良く使用出来ます。
ソーラーカーポートのデメリット
ソーラーカーポートにも当然デメリットはあります。
個々について説明していきます。
家の立地条件で発電効率が左右される
ソーラーカーポートの場合は屋根と違って低い所にあるので建物の影になりやすいという部分がデメリットです。
例えばソーラーカーポートを建てた時は何も日光を遮る物が無かったとしても、新たに建物が建ってしまって発電量が減ってしまう可能性もあります。
なので南道路の土地に建てた家や広い土地ではない限り発電量が減ってしまう可能性があるので設置する場所は先の事も考える必要があります。
設置場所は南側が一番良いですが、東側、西側でも発電効率は悪くありません。
ただし北側しか設置スペースが無い方の場合はコスパがあまりにも悪くなるので通常のカーポートにした方がよいでしょう。
極端な強風地域、豪雪地域には向かない
ソーラーカーポートに使用するカーポートは基本的には強度が強い物が使用されますが、やはりソーラーパネルその物が乗っている以上、極端な強風や豪雪で壊れてしまう可能性も0ではありません。
なので強風地域や豪雪地域に住んでいる方は注意が必要です。
とは言え価格は高くなりますがソーラーカーポートでも耐風圧強度45m/sの物も、積雪200cmまで耐えられる物もあるので大体の地域では設置可能です。
建築確認申請が必要で固定資産税がかかる場合がある
通常のカーポートを設置する場合は基本的には建築確認申請も固定資産税もかかりませんが、ソーラーカーポートの場合は建築確認申請が必要で、また固定資産税がかかる場合もあります。
ソーラーカーポートの価格相場について
通常のカーポートの場合は安い物から高い物まで結構ピンキリでかなり価格幅があります。
ソーラーカーポートは高価な物である事は間違いありませんが、通常のカーポートの高い物とソーラーカーポートを比べるとあまり差がありません。
【通常のカーポートとソーラーカーポートの価格を比較】
大きさ(台数) | 通常カーポートの価格相場 | ソーラーカーポートの価格相場 |
2台用 | 20~200万円 | 200~230万円 |
3台用 | 50~300万円 | 250~300万円 |
4台用 | 50~400万円 | 300~400万円 |
ポイントとしては通常のカーポートの場合はただ使用するだけになりますが、ソーラーカーポートの場合は発電されるので作られた電気を使用する事も出来ますし売る事も出来ます。
つまり長い目で見ると発電された電気によって良いカーポート(高いカーポート)の費用を回収出来る様になります。
言い方を変えると良いカーポートを実質無料、あるいは安く購入する事が出来ます。
ソーラーカーポートの耐用年数と収支について
ソーラーカーポートを設置した時に以下の点が気になるでしょう。
大体の目安をまとめます。
耐用年数
ソーラーカーポートの耐用年数は20年前後と考えるのが妥当だと言えます。
ソーラーカーポートその物にまだ20年の歴史がある訳ではありませんが、よっぽど環境が悪い所に建てない限りは20年位持つと考えてよいでしょう。
ただし注意点として発電効率はだんだんと落ちてきます。経年劣化で発電効率は落ちますがメンテナンスをしっかりと行っていけばある程度は抑制出来ます。
収支をシミュレーション
発電した電気を使用したり売ったりするとどの位の収支があるのかシミュレーションを簡単にまとめす。
ソーラーカーポート専門店「トモシエ」の試算によると結果は以下の通りです。
シミュレーションの詳細はこちらの記事「【2023年度版】詳細解説!2台用ソーラーカーポートの購入価格は?電気代はいくら下がる?収支シミュレーション例|トモシエ」を参照して下さい。
あくまでも理論上なので実際の所はもっと収支が悪い事も十分考えられますが、少なくとも電気を作れない高価なカーポートよりも電気を作れるソーラーカーポートの方がコスパが良いと言えます。
ソーラーカーポート専門店に無料相談、資料請求は↓
まとめ
では最後にソーラーカーポートを設置するのに向いている方をまとめます。
ソーラーカーポートのメリット、デメリットを総合的に見て判断しましょう!