近年ではソーラーカーポートを設置する家も増えつつあります。
その中でソーラーカーポートを設置して「失敗した」「後悔した」と思う方もいますが、原因としては悪い業者に頼んだ、あるいは自分のイメージとは違っていたという場合がほとんどです。
なので良い業者に頼んで自分自身もソーラーカーポートについて知識を付ければ後悔するという事はほぼありません。
ソーラーカーポートは立地条件が悪いとあまり発電がされないので条件が悪いと思ったらやめればいいだけです。
本記事ではこれからソーラーカーポートの設置を考えている方に向けた内容です。
ソーラーカーポートを設置して後悔したくない方は参考にして下さい。
ソーラーカーポートを設置して後悔した例
ソーラーカーポートを設置して後悔したという例として多いのは以下の3つです。
個々について説明すると同時にこれからソーラーカーポートを設置する方が後悔しない様に必要な知識や対策等をまとめます。
思ったより発電されない
あまり発電されないと感じる事に対して以下の事が考えられます。
業者の説明不足
本来なら適度に発電されているのにも関わらず業者が発電量を大げさに伝えた為、思ったよりも発電量が少ないと感じている可能性があります。
ソーラーカーポートの大きさにもよりますが発電量の目安は以下の通りです。
大きさ(台数) | 発電量 |
2台用 | 5kW前後 |
3台用 | 8kW前後 |
4台用 | 10kW前後 |
上記の発電量はあくまでも目安ですが発電量がこの位であれば決して少なくはありません。極端に少ない様であれば悪い条件の所に設置してしまった事になります。
またソーラーカーポートは1台用もありますが、発電量も少なくコスパも悪い為おすすめしません。
1台用のスペースしか確保できない様な土地であればソーラーカーポートではなく通常のカーポートにした方が無難です。
不向きな場所に設置した
発電量が目安よりも極端に少ない場合は不向きな場所に設置してしまった可能性があります。
つまり悪い業者にあたってしまった可能性があります。
業者としてはどうしても売上が欲しいので、本当はこの家の場合はソーラーカーポートをやめた方がいいと思っているのにも関わず売上欲しさの為に都合の悪い事を伝えずに契約を勧める場合もあります。
効率良く発電される条件は以下の通りです。
早い話、日光が良く当たる場所でないとよく発電されないという事です。
特に北側にしか設置スペースがない方の場合はソーラーカーポートは諦めましょう。設置したとしても後悔するだけです。
訪問販売で高い金額で契約した
ソーラーカーポートだけに限った話ではありませんが、新しい商品(認知度が低い商品)程、相場価格がなかなか知れ渡っていません。
なのでよく訪問販売では相場からかけ離れた料金で契約させられる事もあります。
相場の目安は以下の通りです。
大きさ(台数) | 相場 |
2台用 | 200万円前後 |
3台用 | 280万円前後 |
4台用 | 350万円前後 |
他にオプションを加えると話はまた別ですが、カーポート込みで上記の料金とあまりにもかけ離れいる場合は悪い業者に当たっている可能性があります。
相場とかけ離れいる場合はなぜその料金なのか納得するまで確認した方がよいです。
またソーラーカーポートの金額を見て感じ方は人それぞれだと思いますが、通常のカーポートであっても高い物であれば同じ位する場合もあります。
その点ソーラーカーポートの場合は長い目で見れば発電によって費用を回収出来る可能性もあります。
設置したら近所から眩しいとクレーム
ソーラーパネルは太陽光を反射してしまうので近所から眩しいとクレームが来てしまう可能性があります。
こればかりは建ててみないと何とも言えない部分がありますが、打ち合わせの時に業者に相談すると良いでしょう。
確実ではありませんがソーラーカーポートの設置に慣れている業者の場合はある程度は反射の光を予測出来るので近所からクレームが来ない様に設置方法(場所、角度等)を考えてくれます。
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後悔しない為に知っておきたいソーラーカーポートの予備知識
新しい買い物をする時はどうしても気分が舞い上がって現実を見つめずに後になって後悔してしまう事がよくあります。
ソーラーカーポートの場合は周りに設置している人が少ないだけあってどうしてもそういった傾向が強くなります。
なので「ソーラーカーポートはこういう物」だという事を予め知っておきましょう。
元々建っているカーポートにソーラーパネルを乗せるのはやめた方がいい
元々カーポートを建ててある方の場合は「カーポートの上にソーラーパネルを設置すればよい」と考える方もいるでしょう。物理的には可能ですがやめた方がいいです。
色々な問題が生じる可能性がある為、ソーラーカーポートは新設あるいは建て替えで考えた方が間違いありません。
長い目で見てカーポート代を安く設置出来たと考える事
ソーラー発電と聞くと「電気を売れる、電気代を節約出来る」というイメージが強くて過度な期待をしてしまいがちです。
もちろん間違った事ではありませんが、注意点としてはすぐには実感できないという事だけは頭に入れておきましょう。
上記の事からソーラーカーポートを設置したからといってポンポンとお金が入ってくる訳ではありませんし、思ったよりも電気代の節約になっていないと感じる事もあり得ます。
その上ローンでソーラーカーポートを設置したら尚更実感が湧かないでしょう。
実際に費用を回収出来るまで17~20年位かかると言われているので長期的に見ていく必要があります。
なので「本来なら結構お金がかかる筈だったカーポート代を安く設置する事が出来た」程度の考え方でいた方よいです。
定期的にメンテナンスが必要
ソーラーカーポートは設置したらそれでおしまいという訳にはいきません。効率良く発電させる為には定期的にメンテナンスが必要です。
【ソーラーカーポートのメンテナンス】
メンテナンスの内容 | 期間 | 費用 |
定期点検 | 4~5年 | 1~2万円 |
定期清掃 | 0.5~1年 | 3~6万円 |
パワコンの交換 | 10~15年 | 20~30万円 |
定期的にはお金がかかるのでますますお得に感じる事が薄れるでしょう。なので先述しましたが長期的に見て得になるという考えでいましょう。
設置に向かない場合もある
ソーラーカーポートは立地条件によっては効率良く発電されないので、あまりにも発電量に期待出来ないと感じたら潔く諦める事も重要です。
後になって「高かった割には全然節約出来ていない」となってしまいます。
業者とよく相談して発電量があまり見込めない様であればソーラーカーポートをやめて通常のカーポートにした方が無難です。
建築確認申請が必要で固定資産税がかかる場合もある
一般的なカーポートを設置する場合は建築確認申請をする必要はありませんが、ソーラーカーポートを設置する場合は建築確認申請が必要です。
また固定資産税がかかる場合もあります。
1と2の両方に該当すると固定資産税がかかります。
1についてはソーラーカーポートを新設した場合には全て該当しますが、2は目安として3台以上のカーポートを設置した時に該当する場合があります。
つまり2台以下のソーラーカーポートを設置する分には固定資産税がかかる事は無いと思っても問題ありません。
3台の場合はかかる可能性があって、4台以上からはかかるという考え方で大丈夫です。
補助金制度は確認した方がよい
ソーラーカーポートを建てる場合は補助金が出る可能性もあります。
ただし個人がソーラーカーポートを設置して補助金が出る可能性があるのは国ではなく地方自治体になるので最寄りの役所に確認しましょう。
もしかしたら設置費用を抑えられるかもしれません。
まとめ
では最後にポイントをまとめます。
とにかく不明点があったら業者に納得いくまで質問しましょう!