車を所有していると2年毎に車検を行わなければなりません。車検の時期が近づくと大きな出費となるので頭を悩ます方は多いのではないでしょうか?
出来れば車検は安く済ませたいところです。ただ、注意しなけばいけない点として「車検が通った車は必ずしも完璧な状態ではない」という事です。
例えば車検が通った車でも数か月後には故障するという事は決して珍しい事ではありません。車検費用は安い所から高い所と様々ですが、整備内容の濃さにも関係する部分もあります。
なので車の状態によっては安さだけで選ばない方がよい場合もあります。
ではどの様に車検を行う所を選べばよいのかと言うと以下の様なイメージで選べば無難です。
本記事では車検をどこで頼むかについてまとめていきます。車検の時期が近づいている方は参考にして下さい。
車検費用が安い所を探すなら車検予約サイトがおすすめ
車検費用が安い所を探すのなら車検予約サイトを利用すれば手っ取り早く探せます。ネット上であらゆる店舗の料金を比較しながら予約まで行えます。
自分が住んでいる所の郵便番号から近くて安い所を検索出来るので効率的です。
これからおすすめの車検予約サイトを3つ紹介していきます。
楽天Car車検
楽天サービスをよく利用する方は楽天Car車検が一番でしょう。
また楽天サービスを利用しない方も掲載店舗数が多いのでたくさんの中から探せます。
詳細は↓
EPARK車検
EPARK車検も掲載店舗数が結構あります。
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カーセンサー
車検の時期が近づいているけど買い替えも検討している方はカーセンサーを利用すると便利です。買取査定も行っています。
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ニコニコ車検 ※エリア指定あり
先程は車検予約サイトを紹介しましたが、「ニコニコ車検」という安い所も紹介します。
※ただしエリアが限られています
車検基本料が安い上に特典がかなり充実しているので店舗の近くにお住いの方にはおすすめです。
詳細は↓
車検を行える所(店舗・工場)の特徴について
車検を行える所(店舗・工場)は大きく分けるとディーラー、整備工場、車検専門店、ガソリンスタンド、カー用品店になります。
料金や整備の安心感を比較すると以下の様なイメージです。
安さ | 整備の安心感 | |
ディーラー | × | ◎ |
整備工場 | △~〇 | 〇~◎ |
車検専門店 | 〇~◎ | ×~〇 |
ガソリンスタンド | 〇~◎ | ×~〇 |
カー用品店 | 〇~◎ | △~〇 |
それぞれの特徴をまとめていきます。
ディーラー
安心感で言えばディーラーが一番だと言えるでしょう。
部品交換する時はメーカーの純正部品を使用するので安心感があります。
ディーラーで車を購入した方は、整備や車検を全てディーラーに任せいる方も少なくない筈です。ただ、整備や点検項目が多いので車検基本料は高くなってしまいます。
整備工場
整備工場の場合は車検で部品交換や修理を行う必要がある場合は、基本的には自社で行うのでスムーズです。
車検基本料はやや高めですが、ディーラーよりは安く、料金や整備の技術は頼む所によって結構バラつきがあります。
安く早く信頼出来る整備工場を探せたら車の整備を全て任せらる様になります。
車検専門店
車検専門店は名前の通り車検のみ行う店です。フランチャイズとして全国展開している店が多く、車検を早く安く行ってくれる特徴があります。
ただし店舗によっては故障している場合は部品交換が出来ない場合もあります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドの中では車検を行える所もありスタンド内の看板等で車検の案内を見たことがある方は多いでしょう。
料金は安めの部類に入りますが、店舗によっては整備を外部の提携業者に委託する所もあります。
ガソリンスタンドで車検を受けるメリットとして、給油のついでに車検予約も出来たり、また特典として燃料代の割引や洗車サービス等が付く所もあります。
カー用品店
カー用品店でも車検を行える所が多いです。大手のチェーン店であればどこでも車検を受け付けています。
大手のカー用品店には店舗内に工場もある為、消耗品の補充や交換がスムーズに行えます。ただどこの店舗でも得意、不得意な整備内容があるので整備に関しては、ディーラーや整備工場の方が安心感があるでしょう。
車検基本料は安めの部類に入ります。
車検費用の差が依頼する所によって差が出る理由
車検費用の内訳は以下の通りです。
つまり車検費用が高い安いは車検基本料と整備費用の差で決まります。
車検の見積は必ず内訳を見ておきましょう。
車検基本料金は頼む所によって差が出る
車検費用が安いか高いかを見極める手段としては一番分かりやすいのが車検基本料です。
車検基本料とは早い話、車検を頼む所(店舗または工場)に対してかかる手数料の事です。車検を行うとなると車を点検したり車検を受ける為に移動したりと人が動くので当然手数料が発生します。
車検基本料は頼む所によって結構差がありますので必ず確認しておきましょう。
消耗品や修理によって差が出る
車検に通る為には検査項目にある消耗品や部品が規定の量や状態を達していなければなりません。
そこで消耗品の補充や交換を行ったり、損傷している部品があったら修理や交換を行ったりする必要があり、消耗品代や修理代は頼む所によって差が出て、また補充か交換の選択によってもかなり差が出てきます。
例えばエンジンオイルを例に挙げると車検を通すだけの目的であれば補充だけで済む事が多いですが、車検を頼んでいる所によっては「前回のオイル交換から結構経っているから補充ではなく交換した方がいい」と提案してくる所もあります。
この様な事から頼む所によって車検費用の差が出てきます。
「車検をとにかく安く通す」と考えている業者もあれば「車検と同時に車の整備をしっかり行って安全な車に仕上げたい」と考えている業者もいます。
点検を行っている時に安全面において少しでも不安要素がある場合は教えてくれる業者が良いと言えるでしょう。
一番重要な事として、整備費用がかかる時に勝手に行う様な所を選んではいけません。
法定費用について
車検費用は車検基本料と法定費用と整備費用で成り立っていますが、ここでは法定費用についてまとめていきます。
法定費用は自賠責保険、自動車重量税、印紙代があります。
自賠責保険
正式には自動車損害賠償責任保険といい、強制保険とも呼ばれ、車検の期間中は加入しなければならないので、車検を行うと必ずかかります。
【2023年度4月1日以降の自賠責保険料】
24か月の自賠責保険料 | |
軽自動車 | 17,540円 |
自家用乗用車 | 17,650円 |
自動車重量税
自動車重量税は車検の時にかかる税金で、金額が車の重量によって決定されています。車両重量が500kg毎に課税額が変わっていきます。
【車両重量別の自動車重量税】
車両重量 | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 | エコカー (免税) | エコカー (本則税率) |
軽自動車 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 | 0円 | 5,000円 |
~500kg以下 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 | 0円 | 5,000円 |
~1,000kg以下 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 | 0円 | 10,000円 |
~1,500kg以下 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 | 0円 | 15,000円 |
~2,000kg以下 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 | 0円 | 20,000円 |
~2,500kg以下 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 | 0円 | 25,000円 |
~3,000kg以下 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 | 0円 | 30,000円 |
13年、18年を経過すると自動車重量税が上がるので買い替えるかどうかの判断になるでしょう。
印紙代
印紙代は、国や地方公共団体に支払う手数料です。また指定工場か認証工場かによって若干差があり指定工場の方が安くなります。
【指定工場】
印紙・証紙代 | |
軽自動車 | 1,800円 |
小型車 | 1,800円 (OSS 1,600円) |
普通車 | 1,800円 (OSS 1,600円) |
【認証工場】
印紙・証紙代 | |
軽自動車 | 2,200円 |
小型車 | 2,200円 |
普通車 | 2,300円 |
車両重量から車検費用の目安が分かる
車検費用は法定費用を予め知っておけば最低でもかかる料金が分かるので、そこから後は車検基本料と整備費用がかかるので全体の目安が分かる様になります。
これから車を重量ごとに軽自動車、小型自動車(1tまで)、中型自動車(1.5tまで)、大型自動車(2tまで)として分類し、法定費用と大体の車検費用の目安をまとめいきます。
法定費用は以下の条件でまとめています。
軽自動車
【軽自動車の法定費用】
自賠責保険 | 17,540円 |
自動車重量税 | 6,600円 |
印紙代 | 2,200円 |
法定費用合計 | 24,360円 |
小型自動車(車両重量1tまで)
【小型自動車の法定費用】
自賠責保険 | 17,650円 |
自動車重量税 | 16,400円 |
印紙代 | 2,200円 |
法定費用合計 | 34,070円 |
中型自動車(車両重量1.5tまで)
【中型自動車の法定費用】
自賠責保険 | 17,650円 |
自動車重量税 | 24,600円 |
印紙代 | 2,300円 |
法定費用合計 | 44,550円 |
大型自動車(車両重量2tまで)
【大型自動車の法定費用】
自賠責保険 | 17,650円 |
自動車重量税 | 32,800円 |
印紙代 | 2,300円 |
法定費用合計 | 52,750円 |
車検を予約する時の注意点として
これから車検を予約する時の注意点やポイントを挙げていきます。
予約する前にタイヤの溝をチェック
車検の時に割と厄介なのはタイヤです。
タイヤの溝が減っている状態で走ると違反になるので車検も当然通りません。
タイヤの溝が残っているか残っていないかの見方はタイヤのスリップライン(下画像参照)に達しているかどうかで分かります。
画像の左側の様にタイヤの溝が無い部分に薄っすらとあるのがスリップラインです。スリップラインが画像の右側の様に溝と同じ高さになっていたらまず車検には通らないのでタイヤの買い替えが必要になってきます。
車検を頼んでいる所でも当然タイヤを買う事は出来ますが必ずしも安いとは限りません。タイヤは車検よりも前にチェックしておいて安い所で買って交換しておく事をおすすめします。
早めに予約を
車検を受けられる時期は満了日の1ヵ月前からですが、1ヵ月間というのは仕事等で忙しい方によっては割と短い期間です。
例えば満了日からあまり日が残っていないタイミングで車検を行う所を決めたとしても代車が必ずしもあるとは限りません。
また店舗によっては見積を行ってからでないと車検そのものを受け付けてくれない所もあります。なので車検の予約は早めに行った方が無難です。
あと軽自動車や小型二輪自動車の場合は、紙の納税証明書が無いと車検を受けられないのでもし手元に無いのなら前もって再発行をしておきましょう。
料金が全てではない
本記事では「車検費用が安い所の探し方」も紹介していますが、安い所は全てではありませんが、その分整備がおろそかになってしまう場合もあります。特に年数が経った車であれば注意が必要です。
車検は料金が全てではないので、特に年数が経っている車の場合は、価格面、整備面を総合的に見ながら選ぶ事をおすすめします。
まとめ
では最後にポイントをまとめます。
車検を頼む所は、自分の車の状態を見ながら安く早く安心出来る所を探しましょう。
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