本記事では軽バンをこれから買おうかどうか迷っている方に対して、私の体験談をもとにメリットとデメリットを説明していきます。ちなみに私自身はエブリイ(スズキ)に乗っています。
単純に安いという理由で軽バンを選びましたが、いざ乗ってみたところかなり気に入っています。
まさかこんなに軽バンが好きになるとは思っていませんでした。軽バンには他の車には無い魅力があります。
本記事では以下の内容についてまとめていきます。
自家用として「これから軽バンの購入を考えている」「軽バンが気になる」という方は参考にして下さい。
軽バンの定義は4ナンバーの軽自動車である事
軽バンとは、軽自動車で箱型の形で、軽箱、軽ワンボックス等とも呼ばれる場合がありますが、軽バンの定義は箱型(トラックではない)で4ナンバーの軽商用車(軽貨物車)の車です。
軽商用車と言っても個人でも問題無く買う事も乗る事も出来ますが、軽自動車の4ナンバーと5ナンバーでは軽自動車税と車検期間の違いがあるので表で比較します。
【軽自動車の4ナンバーと5ナンバーの違い】
軽自動車税(自家用) | 新車から次の車検までの期間 | 2回目以降の車検期間 | |
4ナンバー | 5,000円 | 2年 | 2年 |
5ナンバー | 10,800円 | 3年 | 2年 |
4ナンバーは初回の車検は2年となってしまいますが、長い目で見れば5ナンバーよりも維持費が安くなります。
また商用車であっても事業用(黒ナンバー)にせずに、自家用として乗る分には自動車保険(任意保険)も特別高くなる事もありません。
軽バンは新車として購入出来るのは大きく分けるとエブリイ(スズキ)、スペーシアベース(スズキ)、ハイゼットカーゴ(ダイハツ)、アトレー(ダイハツ)、N-BAN(ホンダ)の5種類になります。
街中では日産、マツダ、三菱、スバル、トヨタの軽バンを見ると思いますが、これらはOEMでエブリイとハイゼットカーゴとアトレーがベースとなっています。
見た目が似ている軽バンと軽ワゴン
また、見た目は軽バンに見えても軽バンではない車もあります。先述した通り軽バンと呼べる車は4ナンバーとなるので4ナンバー以外の軽バンに見える車は軽ワゴンの分類になります。
【見た目が似ている軽バンと軽ワゴン】
軽バン | 軽ワゴン | メーカー |
エブリイ | エブリイワゴン | スズキ |
N-VAN | N-BOX | ホンダ |
スペーシア ベース | スペーシア カスタム | スズキ |
これらの車は、ぱっと見は似ているのでやはりメーカー側もネーミングでバンかワゴンか分かる様にしています。バンは貨物、ワゴンは乗用メインだけど荷物もある程度積める様にしてある感じです。
基本的には4ナンバーは商用(仕事用)の目的で作られている為、デザイン性や乗用としての機能面が5ナンバーと比べて劣る反面、値段が安いというメリットがあります。
軽バンのメリット
これから軽バンのメリットを運転面、使用面、仕様面等の観点からまとめていきます。
荷室が広い
軽バンの最大の魅力は荷室が広いという部分でしょう。広さがあるだけで使い道が様々です。
また収納面に関しては商用とされているだけあって、荷室だけでなく車内の前部(運転席と助手席)にも物を置けるスペースが結構充実しています。
街中で運転しやすい
軽バンは乗ってみると分かりますが運転はかなりしやすい部類に入ります。
狭い街中を走る事に関してはトップクラスの乗りやすさと言っても過言ではありません。
万人受けする仕様になっている
軽バンは商用車だけあって基本的に万人受けする仕様に作られていると感じます。
リセールバリューが高い
軽バンは商用車の為、常に需要があるのでリセールバリューが高め(売る時に比較的高く売れる)です。
乗用車の場合はキズがあると大きなマイナスポイントになりますが、軽バンの場合は多少のキズがあっても乗用車程のマイナスにはなりません。
中古車の軽バンの価格を調べても程度が良ければイメージよりも高くて驚くでしょう。
と言う事は仕事用では無く、プライベートで軽バンを買うならば新車または新古車をお勧めします。
維持費が安い
軽バンは維持費が安い事もメリットだと言えます。
軽自動車税が安い事(5,000円)は既に述べましたが、車検代は大がかりな修理さえ無ければ大体5万円前後で済みます。タイヤが12インチなのでタイヤとホイールの値段もそれ程高くありません。
※スペーシア ベースのみ14インチ
参考として純正サイズ(145R12 6PR)のタイヤ1本当たりの価格はノーマルでもスタッドレスでも4,000円前後である程度の品質の物が買えます。
スライドドアだから使い勝手が良い
軽バンの後ろのドアはスライドドアなのでとても使い勝手が良いです。少し大きめの物を積む時も横から物を積む事も可能です。
通常のドアだと全開まで開けない限り少し後ろ側に回り込んで物を積む様な形になりますが、スライドドアの場合だと開けた所からそのまま積む事が出来ます。
特に駐車場で隣の車が近くにいる場合でもそれ程神経質にならなくても物を積む事が出来ます。
軽バンのデメリット
先述した通り軽バンにはメリットがたくさんありますが、当然デメリットもあります。
次に買う車を軽バンにするかどうかの判断はおそらくデメリットを受け入れるかどうかにかかっていると思いますので参考にして下さい。
後部座席は人を乗せるには不向き
最近の軽自動車は後部座席がかなり広くなって快適になったと言われていますが、軽バンは荷室の広さに重点を置いている為、後部座席は決して快適に座れる物ではありません。
基本的には倒しておく物だと思って下さい。なので3人以上の家族でメインカーにするのはお勧めしません。後ろに人を乗せる事がある人はあくまでもセカンドカーとして、一人または二人乗り専用で使用する事をお勧めします。
風に煽られやすい、横揺れしやすい
運転面においては、軽バンの最大の弱点は風に煽られる事です。
車の形状は車幅が狭い割には高さがあるので風に煽られやすい構造になっています。どの位弱いのかと言うとよくある例として、右折レーンに止まっている時左側を走る直進車が通過するだけで揺れる位です。
なので高速道路は80~100キロ位しか出せない車だと思った方が無難です。実際に乗ってみれば分かりますが、風が強い時は100キロでもかなり怖いので高速道路を多用しスピートを出す人にはお勧めしません。
あと段差やガタガタ道も普通の車よりも横揺れや衝撃が強くなります。
燃費があまり良くない
軽バンは軽自動車の割には重く決して燃費は最近の車に比べると良い部類には入りません。
軽乗用車の燃費は20km/L前後が当たり前になりつつありますが、軽バンだと運転手の走り方や車種やトランスミッションや駆動方式にもよりますが実燃費は15km/L前後だと思って下さい。
やはり貨物なのでギアが力重視になっているので乗用と比べると同じスピードでも軽バンの方が回転数が高くなります。またターボは別として、NAの場合はエンジンがすぐに唸り決して加速も良い方ではありません。
結論:デメリットよりもメリットが勝る
では最後にポイントをまとめます。
こうして見るとデメリットよりもメリットの方が多いと言えるのではないでしょうか?
冒頭でも話しましたが軽バンは本当に他の車には感じなかった魅力がたくさんあります。どう表現して良いのか分かりませんが可愛く感じ、ものすごく愛着が湧いています。
これから軽バンを買おうか迷っている方は予めメリット、デメリットを見て総合的に判断してから決めましょう!
コメント
アルトからミニキャブに乗り換えた時の印象は・・・
メリット:室内がめちゃくちゃ広い! 寝るのも着替えるのも楽! 荷物積み放題!
デメリット:うわぁ・・・エンジン音が煩い。
でした。でも、ただの移動手段+無理やり丸まって寝てた時のことを考えると、デメリットは慣れで気にならないですね。問題は荷物積みすぎになりがちで燃費が悪いですね。
あおもりくま様
エンジン音は最初は気になるますが慣れるとあまり気にならないですよね!(^^)!