ドライブレコーダーの普及率は5割程と言われています。ドライブレコーダーそのものの用途は事故状況の証拠、煽り運転対策、嫌がらせ対策、記念撮影等たくさんあります。
そして最近になってドライブレコーダの中でもルームミラー型ドライブレコーダーがだんだん増えてきています。
まだまだ知らない方が多いので本記事ではミラー型ドライブレコーダーについてのメリット、デメリットや使い勝手、選ぶ時のポイント等をお伝えしていきます。
ルームミラー型ドライブレコーダーとは?
ルームミラー型ドライブレコーダーとは読んで字のごとくルームミラーの所に付けるドライブレコーダーです。
「スマートミラー」、「デジタルインナーミラー」と表現する人もいますが、正確に言うとルームミラー型ドライブレコーダーはスマートミラー、デジタルインナーミラーにドライブレコーダー機能が付いた物です。
以下「ミラー型ドラレコ」と言わせて頂きます。
車種によっては標準装備されている物も有りますが、ドライブレコーダー機能が無い場合が多いので注意してください。
・前後カメラのドライブレコーダーである⇒カメラが別売りの物も有り
・通常のルームミラーとしても使える⇒モニターをオフにした場合
・フロントモニターとバックモニターとしても使える⇒走行時リアルタイムで撮影可能
・本体は撮影した動画の再生モニターとしても使用可⇒SDカードでパソコン等でも再生出来ます
ミラー型ドラレコのメリット
普通のドラレコよりもミラー型ドラレコの方がメリットが多いと言えます。
普通のドラレコは録画する目的以外でほぼ使う事はありませんが、ミラー型ドラレコの一番の魅力は録画している時、カメラに映っている様子をリアルタイムで見れる事です。
フロントカメラもリアカメラのどちらでもモニターに映す事が可能です。
ミラーに設置するので視界の邪魔にならない
設置場所は元々あるミラーの場所に設置するので、基本的に視界の邪魔になる事はありません。2パターンあって本体とフロントカメラが一体型と、本体とフロントカメラが分かれたセパレート型があります。
一体型の場合はフロントガラスの角度が斜めになっている程反射によってよく映らない場合があります。
また一体型の場合はミラーを動かすとフロントカメラも動いてしまうので、設置してる車に自分一人だけ運転する場合は問題ありませんが、複数の人が運転する場合はその都度フロントカメラの位置を調整する必要があります。
セパレート型であれば反射の映り込みがありませんし、運転手が変わってミラーを動かしても問題ありません。
またセパレート型の多くはカメラが小さいのでほぼ視界の邪魔になりません。総合的にセパレート型の方がデメリットが少ないと言えます。
設置方法は、元々付いてる純正ミラーにそのまま付ける(バンドでかける)タイプとミラーを外して付け替えるタイプがあります。
市場に出回っているのは前者の方が多いですが、デメリットとして、抱かせている状態なので若干揺れやすくなります。
ちなみに私は一体型でバンドをかけるタイプを使用しています。フロントガラスは垂直に近い角度なので反射で映らないという事はありません。
また揺れに対してはよっぱどのガタガタ道以外はそれ程気になりません。揺れるのは熱でバンドが緩む夏場だけです。
後ろに人を乗せたり、荷物をたくさん積んでも後部の安全確認を出来る
後部カメラは車内に付けるタイプと車外に付けるタイプがあります。車内に付けるタイプはスモークが貼ってあっても大丈夫な仕様となっています。
(実際の所車外に付けるタイプを室内に付けてもほぼ問題はありません)
どちらのタイプでも後部カメラは車のほぼ最後部になるので人を乗せようが荷物をたくさん積もうが、後部の安全確認が出来ます。また通常のミラーよりも視野が広いのも特徴です。
後ろを見る場合ミラー越しや目視だとピラーが邪魔になる事がありますが、バックカメラの場合は何も視界を遮る物はありません。
夜に運転する時、安全確認をしやすい
最近の車はほぼスモークを貼っています。スモークの最大のデメリットとして夜になるともの凄く見づらくなります。特に黒っぽい服を着た歩行者や無点灯の自転車が後方にいて、ヒヤッとした事はありませんか?
後で説明しますが、ミラー型ドラレコには夜にほぼ明かりが無くても見える仕様の物もあります。夜のコンビニの駐車場等でバックする時等とても役に立ちます。
煽り運転対策の効果が大きい
煽り運転の対策としてステッカーを貼るという手段もありますが、夜の場合だと見えづらくなり効果が小さくなってしまいます。
ミラー型ドラレコのバックモニターをオンにすればかなり効果が大きくなります。
特に夜の場合はステッカーよりも有効です。少し分かりづらいですが下の画像を見て下さい。
ミラー型ドラレコのデメリット
メリットばかりではなく、当然デメリットもありますので挙げていきます。まずは、ミラー型ドラレコはまだそれ程市場に出回っていないので、通常のドラレコと比べると種類が少ないです。
海外製(特に中国製)が多く、日本製となるとまだ数種類しか無く、価格も高く4~5万円位が現状の相場となっています。
他のデメリットの部分はバックモニターとして使う場合くらいです。対策方法がありますので後で詳しく述べます。
バックモニターとして使う場合のデメリット
まずバックモニターとして使う場合に特に昼間は映り込みが生じてとても見づらくなります。
どういう事かと言うと、ミラーとして映る風景とバックカメラからの映像がモニター内に同時に映ってしまうのです。
なので基本的には昼はモニターをオフにして、通常のミラーとして使う事をおすすめします。ただ中には人を乗せる事が多かったり、普段から荷物をたくさん積む方も当然いるでしょう。
その様な方の場合は反射防止フィルムを貼る事をお勧めします。こうする事によって常時モニターを使用する事が出来ます。ただしフィルムを貼ると通常のミラーとしては使えなくなりますので、どちらかを選ぶ形になります。
また、バックモニターは通常のミラーと比べて距離感が違います。実際の距離よりも遠くに見えます。
追い越しの時にモニターでの距離感をあてにして車線変更を行うと意外に車間距離が近かったという事が少なくありません。なので車線変更を行う場合はサイドミラーでの距離感を優先、または目視した方が無難です。
また、通常のミラーよりも少し目が疲れます。こればかりは慣れる事に越したことはありませんが、対策としてはモニターをあまり見ない様にし、安全確認をする時に見るようにしましょう。
ルームミラーについて詳しく書かれています。
ミラー型ドラレコを選ぶ時の注意点とポイント
どんな商品にも当てはまる事だと思いますがミラー型ドラレコはピンキリです。
まず値段だけで選ぶ事はやめた方がいいと思います。ただ、これだけはあった方が良い仕様・性能がありますので、これからミラー型ドラレコを選ぶ時のポイントを挙げていきますので参考にして下さい。
まず注意しなければいけないのがサイズです。画面が大きと見やすいとは思いますがサンバイザーと干渉しない様にしましょう。
選ぶ時は必ず横幅(一体型の場合はカメラがミラーの横に付いている場合があるので、この場合はカメラも含めた横幅)を調べて、自分の車に合うかどうかを確認しましょう。
カメラの性能について
ミラー型ドラレコを買うならカメラの性能が命と言っても過言ではありません。バックモニターの映りが悪くて見づらかったり、記録された動画の重要な部分(車番等)がまともに映っていなければドラレコの役割を果たせません。
カメラのポイント
HDR/WDR機能:画像を補正し後続車のヘッドライト、逆光やトンネルから出た時などの白飛びを抑制する。
STARVIS搭載:暗くても見える機能。


これらが揃っていればバックモニターとして十分に使えます。ミラー型ドラレコを付けて失敗したという人の多くは、バックモニターとして使った時に見づらかったという声が多いので、特にカメラの性能は注意しましょう。
あった方が良い機能はリバース連動と駐車監視モード
「バックモニターは欲しいけど、ナビはスマホやタブレットがあるからいらない」という人は少なくありません。私もその中の一人です。ミラー型ドラレコはカーナビ不要派の人にも適しています。
バックカメラは通常走行時に使う物なのでカメラの向きは先まで見える様に設定されています。ただバックする時はもう少し下が見える方が適しています。
ほとんどのミラー型ドラレコはモニターを手動で下に動かす事が可能ですが少し面倒です。
リバース連動のミラー型ドラレコなら、予め下側の視界に設定しておく事が可能で、シフトをリバース(バック)に入れると、仮にモニターをオフにしておいた状態でも切り替わりますし、バックモニターとして使っていた状態でも設定しておいた角度に切り替わるので便利です。
おすすめのミラー型ドラレコと買う時と取り付ける時の注意点
どの商品にも言える事ですがやはり個体差があってすぐに壊れてしまう事はあります。特にミラー型ドラレコはまだ開発途上でもあるので特に個体差がある様です。
実際に私が使っているミラー型ドラレコも買ってから半年程で壊れてしまいました。(完全に壊れた訳ではありませんでしたが、電源が入らない事がたまに起こったりしてた)
ただ保証期間だったので工賃無料で新品交換してもらいました。
壊れた原因はおそらく熱の影響で、暑い時に挙動がおかしい事(画面が映らずタッチパネルを押しても無反応等)がしばしばありました。なので夏場の車を停める場所はなるべく日陰の方が良いでしょう。
ミラー型ドラレコを買う時の注意点はやはりアフターフォローがしっかりしている所で買った方が無難だと思います。
壊れる事を想定するのなら店舗で買って取り付けまで行ってもらえば初回の工賃はかかりますが、私の様に保証期間内に壊れてしまった場合は無料で対応してくれる所もあります。
取り付けが苦にならない方であれば自分で付けるのもアリです。これから紹介する商品は私が個人的に良いと思った物です。基本的に安物はおすすめしません。「安物買いの銭失い」は特にミラー型ドラレコではありがちだからです。
取り付ける時の注意点としてはバックカメラを室内に設置する場合(セパレート型のフロントカメラも)は必ずワイパーの可動範囲内に設置しましょう。
ワイパーが届かない所に付けてしまうと、雨の日はモニターとして使えなくなりますし、万が一事故になってしまった場合にも満足に録画する事が出来ないのでドライブレコーダーとしての役割も果たせなくなってしまいます。
ミラー型ドラレコだけに限った話ではありませんが、ドラレコを設置する以上雨の日はなるべくワイパーを動かした方が良いです。

室内カメラの接着面にエアーを噛まずに施工出来ます。またネット等で自分で買った商品を持ち込みで取り付けてもらう事も可能です。
店舗に行くのが面倒な方は別途料金(3,960円~)で出張取付サービスも行っています。また上記以外の近都府県で出張可能なエリアもあります。
詳しくはこちらのページ「ネットで買ったドラレコ取り付け | なび男くん 」の下側に対応エリアが記載されているので参照して下さい。
azur(アズール) SRM-1
私が使っている物は「azur SRM-1」という商品です。azur(アズール)とはイノベイティブ販売という会社がイエローハットで展開しているブランドです。
なのでイエローハットで買う事も出来て取り付けてもらう事も可能です。参考としてですが取り付けまで行ってもらうと駐車監視モードを入れると線と工賃と本体で総額で5万円台でした。
下動画参照
前カメラ(一体型)
WDR機能
STARVIS搭載
タッチパネル式
リバース連動機能
駐車監視モード(衝撃感知)
1年保証
セルスター(CELLSTAR) CS-1000SM
前カメラ(セパレート型)※別売り
WDR機能
STARVIS搭載
ボタン式
駐車モード有(手動ワンプッシュ)
駐車監視モード(常時録画、動体感知、衝撃感知)
3年保証

※ボタン式はモニターを触らないので汚れないというメリットもあります。
コムテック ZDR038
前カメラ(セパレート型)
HDR機能
STARVIS搭載
タッチパネル式
駐車監視モード(常時録画)
3年保証

KENWOOD(ケンウッド) DRV-EM4700
前カメラ(一体型)
HDR機能
STARVIS搭載
タッチパネル式
音声コマンド機能
駐車監視モード(衝撃感知)
1年保証

SINCA ドライブレコーダー ミラー型 3カメラ 分離式 9.88インチ
前カメラ(セパレート型)
WDR機能
STARVIS搭載
タッチパネル式
リバース連動機能
駐車監視モード(衝撃感知)
1年保証

まとめ
結論としてミラー型ドラレコはデメリットさえ予め知っておいて対策しておけば、普通のドラレコよりも便利だと言えます。
色々な機能がありますが重要な部分をまとめると・・・
・フルハイビジョン(FHD)以上
・HDR/WDR機能
・STARVISを搭載
あったら良い機能
・リバース連動
・駐車監視モード
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