普段何気なく乗っている自動車には意外に知られていない事があります。また今の車と古い車とでは仕様が異なる事も割とあります。
本記事では知っておいた方がよい車の豆知識やどうでもよい様な雑学的な知識をまとめていきます。
普段は自分の車を乗っているけど仕事等でやむを得ず乗り慣れない車に乗る事もあるかと思います。そんな時に知っていないと困る事が割とあると思うので参考にして下さい。
給油口はどちら側にある?
自分の車に乗る時は給油口が運転席から見て右側か左側か分かると思いますが、レンタカーや仕事等で初乗り車の場合だと、ガソリンスタンドに寄る時に給油口がどちら側にあるのか分からなくて困る事はありませんか?
よくドアを開けて確認する人も見かけますが、ほとんどの車(それ程古くない車)の場合はその必要はありません。実を言うと燃料ゲージを見れば分かる様になっています。
下画像参照
画像の場合は給油口が運転席側から見て左側にあります。燃料のマークの左側に三角(◀)がありますがだいたいの車はこの様な感じで燃料ゲージの所を見ると分かる様になっています。右側にある場合は▶となります。
制限速度で走っているけどなぜ詰められる?
制限速度で走っているのにも関わらず後続車がやけに詰めてくる事はありませんか?この場合はもちろん後続車のドライバーがせっかちな人の場合もありますが、実は原因はあなたが運転している速度にあるかもしれません。
車のスピードメーターは実際の速度よりも3km/h前後程速く表示されている事は少なくありません。つまり自分では制限速度で走っているつもりでも実際には制限速度よりも遅く走っているので、後続車がイライラしている可能性もあります。
スピードメーターの表示が実際の速度よりもどの位遅いのか調べる方法として身近に行えるがスマホのアプリです。スピードメーターよりも正確(誤差が少ない)なので確認しましょう。おそらく差は3km/h前後だと思いますので感覚を掴んでスピードメーターよりもどの位速く走ればよいのか覚えておきましょう。
AT車のN(ニュートラル)は何の為に使うの?
AT車のN(ニュートラル)は使った事がない人の方が多いのではないでしょうか?その通りで走行中に使う為にある物ではありません。
では何の為にあるのかと言うと、バッテリーが上がった時や故障した時に動かせる様にする為です。Nに入れる事によって押したり、けん引する事が出来る様になります。
またDとRは動きが逆になるので動いている時に急に逆向きに切り替えるとミッションに負担がかかるので、設計上でDとRの間にNを入れる事によってワンクッションおける様にしてあります。
駐車してからエンジンがかからなくなったけど故障?
エンジンの始動方法はプッシュボタン式かキーを挿して回すタイプになりますが、どちらでもたまに駐車してからエンジンがかからなくなってしまう場合があります。もちろん故障やバッテリーが上がった可能性もありますが、ハンドルロックがかかってしまっている可能性があります。
ハンドルロックはエンジンを切って車を停めた状態の時にハンドルを回すとロックがかかります。盗難防止の為です。ハンドルロックがかかった状態だとプッシュボタン式の場合は押しても反応せず、キーの場合は挿せない、あるいは回せない様になります。
解除方法はハンドルを左右に動かせば解除されます。ゆっくり左右に動かしながらキーを挿すあるいは回す、プッシュボタンを押す。
突然エンジンがかからなくなると焦りますがまずはハンドルロックを疑いましょう。
ぶつけた車や事故車でも売れる
意外に知らない方が多いですが、ぶつけた車や事故車でも売る事が可能です。ポイント直さなくても売れるという事です。実際に私もぶつけた車を修理せずに買い取ってもらった事があります。
例えば車両保険をかけている場合、保険を使って修理する事が可能ですが等級が下がったり保険料が上がったりします。ここで中古車として売る事を考えた場合、修理すると損してしまう場合もあります。
なのでぶつけたり事故を起こして車の買い替えを考える場合、まずは手を加えずに中古車買取業者に査定してもらった方がよいでしょう。
また中古車買取業者が買い取ってくれない場合は廃車を考えるかと思いますが、廃車にはお金をかけるべきではありません。廃車買取業に出せば買い取ってもらえる場合もありますし、無料で引き取ってくれる場合もあります。
車内の窓が曇ったけどどうすればいい?
窓が曇った場合の対処法として主に3パターンあります。窓を開けるか、外気導入にするか、エアコン(AC)をオンにするかです。
それぞれ特徴があります。窓を開ける場合はデメリットとして大量の外気が入るので外が暑い時や寒い時にはおすすめしません。また雨が降っている時は雨が入ってしまうのであまり開ける事が出来ません。
なので窓を開けるよりも外気導入かエアコンをオンにする方が効率的です。
まずは外気導入についてですが下の画像では左が内気循環、右が外気導入になります。
外気導入(ACをオフの状態)にすればだんだん曇りはとれていきます。ただし車内に外気を入れてしまう為、外が臭い場合(牧場のそばを走る場合等)は社内が臭ってきたり、すぐ前に車がいる場合等は排気ガスが車内に入ってしまう場合があります。
エアコンをオンにすればエアコンだけでも除湿効果があるので曇りはとれます。ただしデメリットとして燃費が落ちたり車の力が落ちます。内気循環でも外気導入でもどちらでも効き目があります。エアコンをオンにした時のメリットは社内の温度をキープ出来て、内気循環にすれば外の臭いや排気ガスも気にせず曇らない様に出来ます。
ただし車種によってはエアコンのオンと内気循環の組み合わせは不十分な場合もあります。いずれにしても曇りに対して一番効き目があるのはエアコンをオンにして外気導入の組み合わせです。
車内を効率よくエアコンで冷やしたいけどどうすればいい?
暑い時にはエアコン(冷房)を付けると思いますが、真夏に長時間青空駐車した時に、ただ単にエアコンを付けるだけでは効率が悪くなります。
手順として窓を開けながら走って空気を入れ替える。熱気が取れてきたら外気導入にしてエアコンをオン、車内がある程度冷えてきたら内気循環に切り替え。
この手順が一番効率よく冷えます。ただ注意点として衛生面では外気導入の方が望ましいのでずっと内気循環ではなくたまには外気循環にする事をおすすめします。
アルファードとか大きいけどなぜ「ミニバン」て言うの?
ミニバンと言えば、代表的な車種としてアルファード(トヨタ)、ヴォクシー(トヨタ)、ステップワゴン(ホンダ)、セレナ(日産)等があります。ただどの車も割と大きいのにも関わらずなぜ「ミニ」が付くのか疑問に思いませんか?
ミニバンの由来は下を参照して下さい。
ミニバンの語源は、商用車のバンではなく、キャンピングトレーラーをけん引するクルマの「キャラバン」の方です。
キャラバンという種類のクルマが、どれも全長5m以上、全幅が2m以上の大きなサイズがほとんどだった1980年代、それよりも一回り小さなサイズのシボレー・アストロが登場し、日本でもブームとなり「ミニバン」という新しいジャンル誕生のきっかけになりました。コンパクトとはいえ、全長4.8m以上、全幅は1.9m以上、排気量は4.3Lと、日本では「デカっ!」と言われる大きさなのに、アメリカの言い方をそのまま使ってミニバンと呼ばれ始めたのです。
つまり簡単にまとめるとキャラバンはもの凄く大きくてそれを小さくした車を「ミニバン」と呼ぶ様になった。ミニと言ってもアメリカ車の基準のミニという事です。日本では十分大きいので違和感があります。
更に日本ではミニバンの小さなサイズを「コンパクト」や「Sサイズ」と呼び、ミニバンの大きなサイズを「ビッグサイズ」や「Lサイズ」と呼んでます。こうなったらもうミニバンとは呼ばずに「Sバン」「Lバン」でいいんじゃないか?と思ってしまいます。
覚えておいて損はない古いMT車の豆知識
最近の車と古い車では仕様面や形状等で色々と異なる点が結構あります。先述した内容の例だとエアコンなんかは今はオートモードがあるタイプが多いですし、AT車のシフトレンジも縦移動ではなくプリウスの様に動かすタイプもあります。
特にMT車だと今の車では出来ないけど昔の車なら出来る事があります。仕事等で古いMT車に乗る事がある時に知っておいた方が良い事を2つ挙げます。
バッテリーが上がったけどどうすればいい?
バッテリーが上がった場合は基本的にはブースターケーブルを使って他の車のバッテリーから電気をもらって動かします。ただ古いMT車の場合は「押しがけ」という裏技があります。この方法ではブースターケーブルは必要ありません。簡単にやり方を説明します。
②クラッチを踏んだ状態でギアを2速または3速に入れておく
③2~3人で車を押してもらう(下り坂ならなおよし)
④勢いがついたらクラッチをゆっくり繋ぎながらアクセルを踏む
⑤エンジンがかかったらすぐにクラッチを切る
セルモーターだけでも動かせる
MT車はずいぶん昔からですがエンジンを始動する時はクラッチを踏まなければエンジンを始動出来ない(セルモーターが回らない)様になっていますが、更に古いMT車だとクラッチを踏まなくてもセルモーターが回る仕様となっていました。
つまりギアが入っている状態でキーを回せば動いてしまうのです。これを防ぐ為に安全対策としてクラッチを踏まなければセルモーターが回らない様になったのです。
なので例えば燃料が切れて車を動かせなくなった場合でも、古いMT車ならギアを1速に入れてクラッチを繋いだ状態であればセルモーターだけで車を動かす事も可能です。ただしバッテリーのみで動かす為長時間は動かす事は出来ません。またスピードも出ません。やむを得ず動かさなければならない時はこの方法で少しだけなら動かす事が可能です。
まとめ
本記事では知っておいた方がよい事からどうでもよい事までまとめてきました。特に乗り慣れていない車に乗る時は何かが起こった時には色々と混乱しがちです。
最低限知っておいた方がよい事をまとめると
・ハンドルロックの解除方法
・窓が曇った時の対処方法
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