エブリイ(スズキ)を買いたいと思っているけど、ライバル車種のハイゼットカーゴ(ダイハツ)のどちらにしようか迷っている方は多いのではないでしょうか?
というのも2021年12月にハイゼットカーゴがフルモデルチェンジされてから、荷室の広さや性能面等がエブリイよりも優れている点が多くなり、実際に販売台数もハイゼットカーゴの方が売れる様になったからでしょう。
エブリイかハイゼットカーゴのどちらにしようか迷っている方は、私の個人的な考え方ですが以下の様に考えればよいと思っています。
ちなみに私もエブリイに乗っていますが、仕様は以下の通りです。(2020年9月新車購入)
- 形式 :HBD-DA17V(3型)
- グレード :PC
- ミッション:5MT
- 色 :ノクターンブルーパール(青)
- 駆動方式 :パートタイム4WD
エブリイ(DA17V)は2021年9月にマイナーチェンジ、そして2022年4月に仕様変更を行いましたが本記事では仕様変更後(5型)の2023年現行エブリイの情報をお伝えします。
エブリイユーザーとしてエブリイの良い所、悪い所を包み隠さずお伝えしますので上記の様な選択に迷っている方は参考にして下さい。
【2023年版】新車の現行エブリイ(DA17V)のグレード一覧表
【2023年版】新車の現行エブリイ(DA17V)のグレードはPA、PAリミテッド、PC、JOINの4種類あります。
グレードによって選べる色やトランスミッション等が変わってきますのでグレード一覧表で案内します。
【現行エブリイのグレード一覧表】
グレード | 色 | トランスミッション | 後部座席 |
PA | 2色 | 4AT 5MT 5AGS | 分離型 |
PAリミテッド | 5色 | 4AT 5MT 5AGS | 一体型 |
PC | 5色 | 4AT 5MT | 一体型 |
JOIN | 6色 | 4AT 5MT 5AGS | 一体型 |
グレード別の細かな仕様はスズキ公式サイトのエブリイ 主要装備・主要諸元を参照して下さい。
グレードを選ぶ際に大きなポイントとなるのが後部座席の仕様でしょう。やはりエブリイを求める方は趣味や車中泊の目的にしても、商用の目的にしても荷台(後部座席部分)の部分が重要な要素となっている筈です。
一体型でフルフラットにしたければPC以下、分離型で少し段差が付いても構わないのならJOINのグレードになります。
一体型でフルフラット
分離型で少々段差有り
画像引用元:エブリイ-スズキ
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エブリイを車中泊で使用するなら
実際のところエブリイもハイゼットカーゴも全体的に見ると大した差はありませんが、車中泊として使用する場合は知っておいた方が良いポイントがあるのでまとめていきます。
わずかな差が大きな決め手となる場合があるので特に車中泊として使用する方は参考にして下さい。
車中泊ならエブリイの方が向いている理由
冒頭では「車中泊ならエブリイ」とお伝えしましたが理由についてはハイゼットカーゴと比べると以下の様な違いがあるからです。
【エブリイとハイゼットカーゴを比較】
価格(税込) | 燃費(WLTCモード) | |
エブリイ | 991,100~1,519,100円 | 14.6~17.2km/L |
ハイゼットカーゴ | 1,045,000~1,606,000円 | 14.7~15.6km/L |
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車中泊におすすめのグレードは?
エブリイを車中泊の目的で使用するのならおすすめのグレードはPAリミテッドかPCです。
車中泊の場合は色々とお金がかかるのでなるべくなら価格を抑えたいところです。また寝る時はエンジンを切るので自在に窓を開け閉め出来た方が良いでしょう。
色も不人気色の紫以外は選べる様になるので車中泊用の最適グレードはPAリミテッドかPCだと個人的には思います。
トランスミッション(AT・MT・AGS)について
トランスミッションを選ぶ際にもグレードが限定される場合があります。まずAT、MTを選ぶ分にはどのグレードも対応しています。
少し余談になりますが、2021年9月のマイナーチェンジ前まではJOINターボのMTは取り扱っていて、マイナーチェンジ後から廃版になってしまいました。そして2022年4月の仕様変更ではターボも廃版になってしまいました。
おそらく売れなかったからでしょうけれど、一部のMT好き(私もですが)の方にとってはショッキングな出来事となってしまいました。
その結果、JOINターボMTは中古車の価格はすでに高くなっていますが、今後更に高くなっていきそうです。
話を戻しますが、AGSを選ぶとなるとJOIN、PAリミテッド、PAの三択になります。
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AGSについて
「AGSって何?」という方が多いと思いますので本当にざっくりですが説明します。AGSはオートギアシフトの略で簡単に言うとMTのギアチェンジを車が行ってくれる仕様です。
ここで「ATと何が違うの?」と思う方が多いと思いますが、ATとMTは動力の伝達方法が違って力の差があります。極端な言い方をすると、ATは滑る(エンジンの力が完全に伝わらない)けど、MTは滑らない(エンジンの力がしっかり伝わる)。
つまり同じエンジンの回転数が同じなら力の伝わり方がAT<MTとなります。燃費がATよりもMTの方が良い理由は動力の伝わり方に差があるからです。
AGSはこのATの欠点を補う為に、滑らないMTで普通なら運転手が行う作業(クラッチを切る、ギアチェンジをする、クラッチを繋ぐ)を車が行ってくれる仕様となっています。
AGSにはクラッチが無いのでAT限定免許の方でも運転する事が出来ます。
こう聞くとAGSが一番良いと思われがちですが実際のところはあまり評判は良くありません。何故かと言うとATの様に踏みっぱなしではスムーズに運転する事が出来ないからです。
こういった事からアクセルを踏みっぱなしにするとギアチェンジがスムーズにいかなくなります。なのでMTにあまり乗り慣れていない方はギアを変える時にアクセルを離すという概念が無いので特にガクガクする様です。
またMTに乗り慣れている方にとっても、自分の意志とは違うタイミングでギアチェンジが行われる事があるので評判が悪いという点もあります。
デメリットばかり挙げましたがAGSの最大の魅力はMTよりも燃費が良いという点です。先に述べた「自分の意志とは違うタイミングでギアチェンジが行われる」という点は燃費重視に設定されているからです。
また自分の意志でギアチェンジを行いたいのなら「マニュアルモード」もあります。
AGS方に乗っている方の中には、すごく気に入っている方もいますので気になる方は試乗する事をお勧めします。
5MTはギアが入りにくい場合があるので注意
エブリイで5MTにする場合は注意点があります。個体差がある様ですが、ギアが入りにくいという問題があります。
少なくとも私が乗っているエブリイは新車購入時から特に2速に入りにくい傾向があって、2年目位から発進時で1速に入れる時にやたらと入りにくい場合がたまにあって焦る事がありました。
(現在進行中ですが起こる事がごく稀なので何もしていません)
ネット上のエブリイユーザーの情報からもやはりエブリイのMTは入りにくい傾向がある様です。現行エブリイにおいては対策された部品に変わっていますが、構造上の問題もあるので入りにくい事には変わりません。
なので新車でMT車を購入する場合は営業担当に予め釘を刺しておいた方がよいでしょう。販売者側もおそらく知っている事だと思いますが、釘を刺しておかないと症状が現れた時に「こんなもんですよ」と言われてしまう可能性があります。
また話は変わりますが、エブリイはインパネシフト(下画像参照)ですが、乗用車の様に下にあるタイプよりもむしろシフトチェンジの操作はしやすいです。
※エブリイだけに限った事ではなく軽バンは全部インパネシフトです
画像引用元:エブリイ 室内空間|スズキ
色の特徴とグレードについて
色は全部で6種類あります。
実際に街中で見かける台数の多さは、白>シルバー>黒>緑>青>紫です。
※順番が地域で前後があると思いますがご了承下さい
エブリイはグレード毎に選べる色が異なっています。つまり色から選ぶと選べるグレードが限定される場合があるのでまとめてみました。
色の特徴として、一番キズ、汚れが目立たないのがシルバーで、キズが目立たないのが白となります。その他の色は基本的にはキズ、汚れが目立ちます。
また色のイメージとして白・シルバーは軽配送、黒は建築系、その他の色はプライベート乗りという感じがします。
駆動方式について
2WDか4WDについても結構悩みどころだと思います。重量差は4WDの方が40kg程重くなりますので、燃費や加速にも影響してきます。
積雪地域に住んでいる方は4WDの一択となると思いますが、一番迷うのは雪があまり降らない地域の方でしょう。
エブリイは後輪駆動ベースとなっていて重量配分は前後比50:50となっているので通常のFRと比べると雪道に強いとされていますが、やはり登り坂やアイスバーンでは全然ダメです。
例えば数年に一度は10センチ位積もる事がある地域であれば4WDを選ぶ事をお勧めします。
4WDと2WDの価格差は新車で15万円以下です。また4WDは雪の時だけではなく、山道や泥道、雨が降った時の急な坂がある立体駐車場等にも有効です。
4WDは後付けする事が出来ないのでこれらの事に対して少しでも該当する様であれば4WDを検討した方が良いでしょう。
パートタイム4WDについて
パートタイム4WDはボタンを押す事によって「2WD⇔4WD」に切り替えます。
切り替えると特にMTの場合はエンジンブレーキが強く利くのが分かります。走破性については問題ありませんが、パートタイム4WDのデメリットとしてタイトコーナーブレーキング現象が起こります。
タイトコーナーブレーキング現象とは簡単に言うと前輪と後輪の回転差から生じる現象で、乾いた路面では小回りをしようとするとギクシャクし曲がる事が困難になる現象です。その上タイトコーナーブレーキング現象の状態で長く走ると車にも良くないです。
4WDに切り替える時は悪路のみにしましょう。
冷暖房の性能について
特に軽自動車となると冷暖房の利き具合がどうか気になる方は多いでしょう。暖房に関してはエンジンが温まるのも早いですしすぐに利きます。設定を最大に上げるとむしろ暑すぎる位です。
冷房の利き具合は地域にもよりますが「そこそこ利く」という表現が妥当です。ただ私が知人を乗せたところ、その知人は軽自動車に乗っていましたが「軽の割にはエアコンの利き具合がいい」と言っていました。
もし、冷房の利き具合に対して不満がある用でしたら「間仕切りカーテン」を付けるという対策もあります。
車内のエンジン音について
エブリイのエンジンは前部座席の下にあるので他の車と比べると車内のエンジン音は若干大きくなります。ただ昔の軽バンと比べるとエンジン音はかなり静かになったと言われています。私自身はそれ程気になりません。
もし気になる様であればデッドニングである程度は改善出来ます。
使用目的に対して最適なグレードを選びましょう!
車を買う時にはどの車種にも言える事だと思いますが、おそらく価格面、グレード、トランスミッション、色、駆動方式、その他の細かい仕様を全て自分の思い通りに出来る事は不可能に近いと思います。
なので優先順位を決めて自分が求める理想に近づけて諦める部分は諦めていきましょう。
ただ特にトランスミッション(AT、MT、AGS)、駆動方式(2WD・パートタイム4WD)、これらは後からは変えられないので重点を置いて選びましょう!
コメント
EVERY PA Limited 4AT(4WD) EVAS-L5(5BD-DA17V) カーキ、セーフティー機能なし。
色が5色選べる。スズキ・セーフティーサポート無しを選択可能な利点を考えて、下から2つ目のPAリミテッドがコスパ良かったです。
本来はマニュアルのパートタイム4WD一択で6台乗り継いできたので、ABSですら機械に好き勝手される事を好まない性格ということもあり、ATも一生乗らないつもりで来ました。
しかし、今の軽バンは足元がタイヤハウスによって狭い。MTなら5速で時速55キロくらいがATより燃費が良い反面、それ以上の速度であればATの方が燃費が良くなり、深夜~早朝の長距離移動が多いことからATに鞍替えです。
5AGSについてはハイゼットのCVT同様に新しいものなので耐久性が未知数ということで4ATにしました。それにATでも自分でアクセルペダルの踏み方で変速を上げ下げできるのでATの方が5AGSより信頼性が高いかな?と。変速機構の複雑さを考えれば普及しているATのほうが安く上がりますし、様子見ですね。
成約後に色々と見て回っていますが、エブリィってオイル交換が1万キロと書かれていて驚いています。サンバー(TV-2/4WD)ですと規定は5千キロです。つまりオイルフィルターも1万キロで交換で良いのでしょうね。あと、ATオイルは今回からAT初めてなので1万キロのオイル交換時で良いのでしょうか。
昔は3千キロで交換と言われてて5千キロでも長いと思っていたので1万キロで本当に良いの?と思っている次第です。
あおもりくま様
ATオイルはエンジンオイルと違って20,000kmに一回位で十分な気がします。
初回は10,000kmとかで行った方がいいかもしれませんね!(^^)!
エンジンオイルは私の場合は年に2回で行っています。(あまり走ってないので3,000~5,000km位)
なるほど、ありがとうございます。最初は慣らしで規定の半分で早め交換しておきますね。
あとは様子見で。
オイル交換って燃費に影響しやすいので、こまめに交換したほうが節約できたガソリン代で回収できますからね。
皆さんガソリン代は激安セルフとかでケチるのにオイル交換は無頓着という人が居たりして、あまりエンジンの機嫌とか気にしない人が居ますよね。
オイル交換直後のエンジンの喜びの声が聞こえないのでしょうか。
ちなみに、自分は更にガソリンでも吹け具合の違いが分かります。メーカーや専門家は日本のガソリンの品質は同じだからメーカーで燃費に違いがないとか言いますが、相性の悪いガソリンはありますね。
単に、不人気スタンドで、ガソリンが古くて腐ってる可能性もあったりして。